森鸥外精选集
最新书摘:
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atsu2017-06-29仲平は二十一の春、金子十両を父の手から受け取って清武村を立った。そして大阪土佐堀三丁目の蔵屋敷に着いて、長屋の一間を借りて自炊をしていた。倹約のために大豆を塩と醤油とで煮ておいて、それを飯の菜にしたのを、蔵屋敷では「仲平豆」と名づけた。同じ長屋に住むものが、あれでは体が続くまいと気づかって、酒を飲むことを勧めると、仲平は素直に聴き納れて、毎日一合ずつ酒を買った。そして晩になると、その一合入りの徳利を紙撚で縛って、行燈の火の上に吊るしておく。そして燈火に向って、篠崎の塾から借りて来た本を読んでいるうちに、半夜人定まったころ、燈火で尻をあぶられた徳利の口から、蓬々として蒸気が立ちのぼって来る。仲平は巻をおいて、徳利の酒をうまそうに飲んで寝るのであった。
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atsu2017-06-29あけ放ってある居間の窓には、下に風鈴をつけた吊荵(つりしのぶ)が吊ってある。这居室窗户大敞四开,上面吊着骨砰补草,其下系着风铃。